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執筆者の写真河野潤々

川柳ステーション2024に参加しました【vol.3】暮田真名さんトークイベント

更新日:2024年7月16日


暮田真名さんが話している様子

川柳ステーション2024」、前回に引き続き河野潤々のリポートをお届けします。


参加する度に新しい取り組みが楽しい川柳ステーションですが、今年の目玉は、

今をときめく暮田真名さんを迎えて行われたトークイベント『川柳しか勝たん』。

 

「Z世代からみた現代川柳はどういう景色なのか」

Sinさんや参加者からの問いかけに、真名さんがにこやかにお話してくださいました。

 

川柳との出会い、短歌との違いについては


・短歌サークルの活動を通じて大学2年生の頃に川柳と出会った

・川柳を作るようになってから、短歌はほとんど作らない

・川柳は、『こうしなきゃいけない』という決まりがなさそうで、好き勝手にやっていいという印象

・勉強がきらいなので、学習して作品をよくしていくというモチベーションがない


などに、会場は笑いにつつまれたり

 

川柳の作句方法や選をする際の作句との整合性については


・作るときは、意味からは入らない

・使いたい単語をどう17文字にするかみたいなのをひたすら考え、本当のことは書かない

・選に際しては、一概に意味がわからければいいわけではない

・気持ちから書いている句であっても、おもしろかったらとるし、意味がわかる系の句だからと敬遠することはない。

・句の完成度で選んでいる気がする

・ただデタラメを書けばいいというものではなく、感覚的になるが、読んで刺さるものがあるかどうかは直感的にわかる


などの話には、参加者はみな興味深々聞き入っていました。

 

その他にも


・自分の作品をわかってほしいと思い出すと、勉強したもん勝ちになってしまう

・この句のこの言葉はここから引用してきていて、という句を作ったら、引用元を知っているかどうかで、その句がわかるか否かが決まってしまうのがいや、わかるひとがいないのが一番平等

・川柳は、本の形で読める機会が少ないと感じたので、本が増えたらいいなと思い句集を作った

・意味を考えずにつくったものを、他者が読んで、なにかしらの意味を与えてくれたり、こう思ったと言ってくれるのがおもしろい

・組織の人間関係が得意ではなく、結社を作るようなことより、書いた作品やエッセイなどを出版ルートに乗せたり、既存雑誌の一角をもらえたりするほうがありがたい

・作品のわかる、わからないについては、人口比率上20代はすごく少なく、20代の気持ちを書くだけで、80代のひとにはわからないものになってしまうところがあり、大多数にわかるものを目指したりはできない

・普段の言葉の使い方から外れることができるところに、川柳の魅力を感じている


などなど、大変盛りだくさんの「等身大の暮田真名」を堪能させていただいた、あっという間の1時間でした。


次回は、川柳ステーション2024の翌日に行われた「川柳らくだキャラバン句会」の模様をお送りします!



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