町田にて──ブレンド句会・連句会の二日間
- 笹田かなえ

- 2 日前
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笹田かなえです。
2月14日、町田にて「ブレンド句会」が開催され、参加してきました。
翌15日は連句会。二日間にわたる句の集いとなりました。
ジャンルを越えて言葉が交わる場。
その空気に立ち会えたことを、静かに振り返ります。
ブレンド句会
「ブレンド句会」は、川柳作家の広瀬ちえみさん、樋口由紀子さん、野沢省悟さんが、仙台の居酒屋での会話から始まったとうかがいました。
さまざまな短詩ジャンルの人が集まったら、化学変化が起きて楽しいことになるのではないか。
その発想から生まれた句会です。
司会は兵頭全郎さん。
飄々とした口調で会は始まりました。
しかし、省悟さんから由紀子さんのご逝去が伝えられると、会場には小さなざわめきが広がりました。2月11日に逝去されたとのことでした。
ちえみさんの挨拶のあと、一分間の黙祷がありました。

会場は静けさに包まれました。
昨年、手術後に体調が少し回復された頃、ちえみさんは由紀子さんとあちこちを訪ねたそうです。
由紀子さんが行きたい場所へ、会いたい人へ会いに。
会場に飾られていた写真は、昨年お二人で訪れた町田・武相莊で撮られたものでした。

「由紀子さんは、今日、会場に来ています。最後まで来たがっていました。」
その言葉に背中を押されるように、参加者一人ひとりが真剣に句に向き合っていたのが印象的でした。
参加者は約45名。
川柳、俳句、連句とジャンルを越えた顔ぶれでした。
席題は「雑詠」「鳥」「まあまあ」など。共選や越境的な選もあり、それぞれの立場の違いが際立ちました。
また、飯島章友さんと西原天気さんの対談も印象に残っています。
「川柳は今この感覚を書く」
「俳句はプロレス、川柳はボクシング」
文化の違いを言葉にしながら、互いの輪郭を確かめる時間でもありました。
ブレンド句会は、ともすれば湿っぽくなりそうな空気を越えて、
「みんなでいい会にしよう」といううねりを感じる場となりました。
川柳アンジェリカから
川柳アンジェリカからは、峯島妙さんと私が参加しました。
私は川柳人生で二度目の文台を務めました(写真左側)。

緊張しましたが、貴重な経験となりました。
笹田かなえ 入選句
【席題:印象吟 中村富二ポートレート 叶 裕 選】
チョビひげなのか箸置きなのか答えなさい
【雑詠:野沢省悟 選】
崖っ縁というスプーンの柄がある
【まあまあ:妹尾 凛 選】
シューマイのグリーンピースをまた残す
峯島妙 入選句
【印象吟:瀧村小奈生 選】
だらうかと投げかけてくる夜明け前
【雑詠:浅賀丁那 選】
日曜日電池を抜いて干している
【鳥:宮本佳世乃 選】
手羽先を股裂にしてまだ足らず
【鳥:いなだ豆乃助 選】
越境をし損なってる青い鳥
【まあまあ:鈴木牛後 選】
まあまあが私の喉を通らない
懇親会
句会後には懇親会もありました。
ジャンルを越えた交流が続き、和やかさの中にも活気ある時間となりました。
連句会
翌15日は連句会に参加しました。参加者は22名くらいだったようです。
前日よりは少ない人数ながら、俳句の人のご参加がほぼ半数だったので、緊張感のある集中した句座でした。
捌きの方が、
「川柳の人が少しずつ俳句に寄ってきているし、俳句の人が普段書かないような句を書いているのが面白い」
とおっしゃっていたのが印象に残っています。
連句のあとも懇親会となり、その流れでまた連句をすることになりました(笑)。
二日間、ことばに囲まれた時間でした。







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