

Podcast #85 句集偏愛 -手前勝手に読み耽る-「獣の時間」Vol.2
ふたりの勝手な偏愛でお届けする「句集偏愛」シリーズ。 今回取り上げるのは、一家汀さんの句集『獣の時間』、後編です。 六章から成る句集のうち、 Vol.2では後半の三章 🧩「つぎはぎ」 ✉️「二〇二三年九月二十日」 🌱「おずおずと」 に焦点を当て、 ・自分との格闘 ・書くことによる再生 ・過去を赦し、前に進むこと といったテーマから、印象的な句を紹介しています。 絶望という名の誘蛾灯ともる 幻は私が私だった日々 癒しとは どこにも繋がらない電話 諦めるために過去へと書く手紙 傷癒えていく時の寂しい私 亡母と音重ねドッペルコンチェルト ねじり花わたしの生も美しい 痛みや喪失を描きながらも そこに残るやわらかな光と音を感じさせる句たち。 句を読むというより、 “自分の中の静かな時間”をすくい上げるような配信回です。 生きている 短い紐を結び継ぎ 広い広い空を切り裂くとき無敵 リボンひらひらSOSを叫んでる 透明な体に嘘という背骨 座りたくなかった生き残りの椅子だ 人形の目が美しく死んでいる 有罪と一斉に言う百の月

アンジェリカ事務局
12月5日


「川柳で踊らせて」更新【笹田かなえ】
藤田めぐみがアンジェリカ会員の一句を取り上げ ショート動画とエッセイでお届けする連載 「川柳で踊らせて」。 今回の#Act 34は笹田かなえの句。 夜気に濡れた花の湿り気が、 街の艶をそっと深めていく。 秋の気配が濃くなるほど 花街の体温もゆっくりと変わっていくよう。 毎月2日/15日に更新中。 「川柳で踊らせて」最新ショート動画はこちらから>>

アンジェリカ事務局
12月3日


会員作品・会員作品鑑賞・せんりゅう、ごちそうさま/2025 年12月
12月に入りました。 朝の空気がぐっと澄んで、街は少しずつきらきらと年の瀬モード。 朝の冷え込みが本格的になって、吐く息も白く。 気づけば街も気持ちも、どこか急ぎ足です。 バタバタする時期こそ、ちょっと立ち止まって、言葉に触れる時間を持てたらいいですね。 今月も、年齢も属性も柳歴も多様なメンバーの色とりどり個性豊かな川柳を、 笹田かなえの鑑賞 とともにお届けします。ぜひご覧ください。 今月の会員作品はこちら>> 川柳アンジェリカ代表・笹田かなえの好評連載「せんりゅう、ごちそうさま」更新しました。 今月ご紹介するのは、「川柳すずか」380号。 三重県鈴鹿市の「鈴鹿川柳会」は来年で発足40年となるそう。リアルでの活発な活動に加えて、サイトも持ちネット句会も行われています。 「川柳すずか」は、鈴鹿川柳会の会報誌。川柳作品はもちろん、コーナーやメニューが盛り沢山なこの会報誌を、笹田かなえが読ませていただきました。 「せんりゅう、ごちそうさま」最新はこちらから >>

アンジェリカ事務局
12月1日




















