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2026年1月1日
2026年1月

リカちゃんは甘え上手なさみしがり
三コマで終わってしまう夢の先
友達はだあれもいない同窓会
峯島妙
孤独死は怖いし蕎麦は伸びてるし
百畳の部屋で眠れるわけがない
神様を呼ぶと悪魔が先に来る
伊藤良彦
カルピスの凪に浮かべてみる孤独
横棒を増やす別れのあみだくじ
雑の字に紛れてあと少しピエロ
菊池京
風船は空へ王(ワン)さん角刈りへ
目配せは冷やして食べるのだ諸君
素麺になって六年後に会おう
河野潤々
アクセスは良好こころ跳ねてます
消えてゆく日焼け消してゆく面影
連結をさせるフックの研究会
斉尾くにこ
言いそびれた言葉にしても福寿草
ネコが好きスコーンも好 きで冬に入る
ココア飲む時の指先ほのかな朱
笹田かなえ
建売に付属している猫と妻
哲学は龍の鱗が落ちてくる
剥きやすいみかんチューインガムの殻
鈴木雀
逃げ出した羊の世界から戻る
口角をあげた夕陽の作り方
月あかり食べたうさぎの蛍光ペン
須藤しんのすけ
歌舞伎町ヒカリの薮に効く薬
移住して星をまるめる星をのむ
捨てたからひとつ拾えるごろた石
旅男
ところにより桃または時々ヒト
あいまい捨てたらくちびるが破裂
ふたりのバランスは地球ほどにはあやうい
西山奈津実
たてがみを染めるための木洩れ日です
でもわたしにはとても光だったの
生きて前歯の青のりを見せ合おう
温水ふみ
白鳥の胸の炎に気づかない
バラ星雲 ないものねだりでもいいの
明け方を水彩にして引き伸ばす
飛和
ポテトチップスつまみ悲しいニュース見る
白菜が煮えて喧嘩もなし崩し
頷けばよかった夜明けに消える星
藤田めぐみ
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