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2026年7月
救われます白いポストに白い蜘蛛
お花にも毒をたっぷり浴びさせる
型番の違う双子と川遊び
鈴木雀
片想いしたい乳房は嘘吐きで
バラバラのブラとパンツで行くつもり⁈
酔ってるね「ぽやしみ」なんて言うなんて
須藤しんのすけ
ホイホイ獲れるAIの飼育箱
l know、l know 衰退国家nonstop
アラッお口に!ってソースの濡れ絡め
旅男
静脈がニヒルで朝がこない朝
ごほうびは海の形でやってきた
末尾ではもう夏がとけはじめている
西山奈津実
その龍はこどものように踊るのに
中指を立てる魔女だと合図する
きみの指紋、夜明けの月みたいだね
羽風ふみ
氷砂糖の夢には青い薔薇が咲く
リングピアスという埋立地
落とし物だったりんごに口付ける
飛和
越えてはこないのねスキャットも律儀
あの頃の俺たち などと言われても
お焚き上げしたわシーとかランドとか
藤田めぐみ
6月のベビーパールのバジル添え
欲しいのはカタチないもの温いもの
おいたしてママを困らす誕生日
峯島妙
本籍は海で住所は無人島
ポケットに詰める迷いとチョコレート
男でも女でもない宇宙人
伊藤良彦
頬杖で支え切れない雨予報
ピクルスの隙間かくれんぼは終わり
土俵際ふっと四文字熟語かな
菊池京
車道 舌舐めずり あさっての記憶
指先の2㎏KOKUYOの記憶 んじゃ。
方言に初夏を駆けだす安達祐実
河野潤々
夏じたく硝子の泡のチューニング
明け方はところによって雲の蜜
カルテには雲の軌跡が記録され
斉尾くにこ
明治大正昭和の器天の川
フミフミをするコしないコねんころり
七月へフレンチ・キスは食べごろに
笹田かなえ