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2026年5月1日
2026年5月

モーニングフライト白鳥北帰行
灯台の自ら創る物語
未使用の朝の空気の生絞り
斉尾くにこ
ハナミズキ見上げるくちびるの記憶
春うららネコのしぐさのありったけ
鷲づかみされる心臓かしわ餅
笹田かなえ
新しい家はあかるい白髪葱
ふかふかの頭皮忘れないで触る
自転車を転がす坂にあと押され
鈴木雀
落丁の頁を頬杖で隠す
名前さえ知らない春の写真集
キスをする顔で見つめる予告編
須藤しんのすけ
句の芯にふれたよゆらいだよ 命
君の皮膚着てみたりして春の宵
夏始めマインドコントロールON
旅男
たからものを見せ合うドラゴンのお茶会
おそろいのドレスで飛びこむ走馬灯
半日だけ花束になってもいい?
温水ふみ
貼って剥がせるシールのような苺パフェ
モンブランほどけて月に頷いて
クリームソーダの影と交わる哲学書
飛和
片想いあるいは美女木ジャンクション
なりゆきで見せてしまったタランチュラ
大切なことはワルツでできている
藤田めぐみ
一斉に見て見て見てという蕾
純白は飽きた三月の野うさぎ
ふるふると揺れるプリンと猫の恋
峯島妙
神々の怒りを燃やすガスコンロ
パンドラの箱に油田がありました
太陽と空気と水とラーメンと
伊藤良彦
気まぐれな雨が君なんだと思う
三分の浸し時間とあきらめと
コンビニの夜露で人間に戻る
菊池京
あの夏が尿タンパクに忍び寄る
下二段でして令和のベランダマン
幅員に見合う毛穴が続かない
河 野潤々
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