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2026年4月1日
2026年4月

そもそもがもそもそ冬の日本海
ブランコの背中明日は明日来ない
恋人じゃないから少しかくれんぼう
河野潤々
ムーディーに白木蓮は苞を脱ぐ
留守居役です水槽のピラルクー
夕暮れのカップ適温のおしゃべり
斉尾くにこ
古今東西ちがって同じさく ら色
ウクライナのネコ抱くようにはるこを抱いた
さくら餅やさしい嘘をいただきます
笹田かなえ
ピータンにぴったり嵌まる不安感
産んだかもしれないこんな毛むくじゃら
飽きませんお風呂の栓はしましたか
鈴木雀
入り口と出口と耳鳴りが続く
非常口売り場にきっといる迷子
制服を脱いで桜を見に行こう
須藤しんのすけ
春はばけもの狂い咲くお殿様
満々開に若者等にゃ んこぶり
にゃんにゃんスーツ東京ガール胸つんつん
旅男
龍を飼うのであの空も包んでね
粉っぽいのはサヨナラ言いすぎたから
プラグ抜いちゃだめ人魚に戻るから
西山奈津実
前世では光まみれの鳥だった
消えなければだれが運んでもいいの
文脈に植物園は欠かせない
温水ふみ
口裏を合わせて春のパンケーキ
迷宮の入り口に置くチューリップ
指輪には白いうさぎを飼って おく
飛和
方舟に乗る前ちょいと町中華
デブリ山積み誰がイスカンダルへ行く
途中から寝落ちするのが良い別れ
藤田めぐみ
年ごとにおしゃべりになるミモザの黄
春の宵ライトビールで聞き流す
紙で切る薄い後悔滲ませる
峯島妙
イタリアはパスタとピザで出来ている
UFOが地球を見るとただの星
缶詰の中で過ごした五十年
伊藤良彦
トリセツの文字化け止まぬ桜闇
廃校の理科室 酸っぱさのドミノ
さよならはカップの底のコーン粒
菊池京
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