片想いあるいは美女木ジャンクション
藤田めぐみ
夜のジャンクションは、
上から見ると光の臓器みたいだった。
分岐して
絡まり合って
どこへ行くのか自分でもわからないまま
車だけが流れていく。
片想い
あるいは
美女木ジャンクション
行き先を決めたはずなのに
気づけば同じところを旋回している
降りるタイミングを失って
言えなかった言葉ばかりが助手席に積もる。
引き返すにはもう
合流が多すぎて
ヘッドライトの光の渦の中
恋はすでに、出口が見えない。
Text/produced by FUJITA Megumi