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​川柳で踊らせて

​アンジェリカ会員&藤田めぐみ

2026年4月8日

#Act 39

消えなければ誰が運んでもいいの


温水ふみ


最初に持っていたのは誰だったのだろう。

ふうわりとしたていで、内側に使命を隠している

輪郭がはっきりしない、雲のような"それ"を。


"それ"は、やがて手から手へ渡されていく。

ちょっとしたおやつをあげるように

青空の写真をシェアするように


手のひらのぬくもりを伝え合っているから

"それ"は消えることがない。


「消えなければ、だれが運んでもいいの」


そうやって、名前のない温かなものが

やがて遠い彼の地まで届き

いつか世界が、ずっとやわらかく優しいものに

なっていきますように。



Text/produced by FUJITA Megumi

川柳アンジェリカロゴ
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