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川柳で踊らせて
アンジェリカ会員&藤田めぐみ
2025年1月15日
#Act 14

粉砂糖から革命を始めたい
飛 和
紅茶に入れる粉砂糖は、すぐには溶けずに
どこかツンとして、ゆらゆらとティースプーンを誘う。
パンケーキに降る時は
お皿の景色を雪のように一瞬で変える。
甘さとともに、どこか乾いた苦さをほんの少し隠しつつ。
粉砂糖は、永遠の少女の佇まいだ。
そして女性は皆、永遠の少女。
革命は、まだ始まってはいない。
だが、鐘の音は確かに遠くから聴こえている。
甘い革命は、テイストを変え、景色を変え
やがて世界をスウィートに変えてゆく。
革命は、まだ始まってはいない。
だが、スプーンに粉砂糖を掬う時
少女の、そしてわたしの革命の火蓋は
切って落とされようとしている。
Text/produced by FUJITA Megumi
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